VOL.9【NAHA FRONTIERページ】
JALスカイエアポート沖縄株式会社

「チーム沖縄」でなし得る、一体感あふれる高品質のサービス提供を通じ支える、安全・快適な空の旅

 JALグループ初の「空港総合ハンドリング会社」として2016年に設立されたJALスカイエアポート沖縄株式会社は、那覇空港をはじめ県内8空港で、JALグループの運航する全てのフライト旅客サービス業務、ステーションオペレーション業務、グランドハンドリング業務を担っています。縁の下の力持ちとしてお客様の快適な空の旅を支える「グランドハンドリングスタッフ」の皆さんに、お仕事内容や職場環境などについて、お話を伺いました。
 第1部(ランプ第1部搭載第2グループ所属の新屋光さんとランプ第1部搭載第1グループ所属の与儀光一郎さん)と第2部(ランプ第2部客室グループ所属の大見謝雄太さんと堀川大護さん)に分け、ご紹介いたします。



≪ 第 1 部 ≫

 手荷物や貨物の搭載、航空機の誘導などを担う、採用3年目のランプ第1部搭載第2グループ所属の新屋 光(しんや ひかる)さん(左)とランプ第1部搭載第1グループ所属の与儀 光一郎(よぎ こういちろう)さん(右)に、仕事内容や業務で必要な資格などについて、お話を伺いました。



■ お客様の安全・快適な「空の旅」に向けて

[新屋] 私は、ランプ第1部搭載第2グループに所属し、お客様よりお預かりした手荷物を航空機へ運ぶドライバーを主に担当しています。その他にも、飛行機貨物室内で総量約1~2トンの手荷物の積荷作業を行っています。私たちハンドリングスタッフは、屋外での作業が多く、様々な気象環境に耐えうる体力が必要です。また、チームで連携しながら、限られた時間内での作業が求められているため、常にスピード感を持って業務に取り組んでいます。




[与儀] 私は、搭載第1グループに所属し、航空機の誘導作業を担当しています。主に航空機を所定位置まで誘導するマーシャリングや、出発時の航空機を所定位置まで押し出すプッシュバックと呼ばれる作業を通じ、地上における航空機の安全な移動をサポートしています。具体的には、①到着時のマーシャリング、②ハイリフトローダーを操縦し、機体に積まれたコンテナの荷下ろし、③折返し出発する飛行機へのコンテナの荷積み、④プッシュバック後お客様のお見送り、という一連の流れを通じて、飛行機の定刻発着を守るため、チームで協力し、常に時間を意識し、スピーディーに取り組んでいます。


■ 資格取得に向けた取組み

[与儀] それぞれの担当業務によって、必要な資格は異なります。例えば、航空機の誘導業務である、マーシャリングやプッシュバックの作業を行う際は、社内資格の取得が必要です。上司や先輩からの指導・協力のもと、OJTの実施等を通じ資格取得に向けた訓練を重ねています。また、航空機からコンテナを運び出す際に使用するトーイングトレーラーや航空機へコンテナを運び入れる際に使用するハイリフトローダーなど、ハンドリング業務を行う上で必要な特殊車両も多く、大型特殊自動車免許の取得が必要です。
 このように社内資格や運転免許など必要な資格取得に向け、OJT実施や免許取得の費用負担など、会社からのサポートも充実しており、資格取得へ挑戦しやすい環境が整っています。



■ 入社のきっかけ ~「憧れ」から「仕事」へ~

[新屋] 中学校の頃に初めて飛行機に乗った時、飛行機誘導を行うスタッフの姿をみて、「かっこいいなぁ」という思いから、この仕事に憧れを抱いたことが大きなきっかけです。様々な航空会社の中でも、ロゴマークが日本国旗の色と同色であるJALグループに惹かれたことから、JALスカイエアポート沖縄へ就職を決めました。

[与儀] 幼少期から、笑顔で飛行機を見送るグランドハンドリングスタッフや航空業界で働く家族の姿に影響され、航空業界で働くことへ憧れを抱いていました。加えて、大好きな地元に貢献したい!地元の子ども達へ夢や憧れを与えたい!という想いから、地元企業であるJALスカイエアポート沖縄への入社を志しました。


■ 心に残っているエピソード

[与儀] 夏休みの子ども向け地域のイベントへ、JALグループの一員として参加した際のお子様との交流が心に残っています。
 航空業界においては、パイロットや客室乗務員に憧れを抱いている子が多数いる中、マーシャリングなどを通じて飛行機の近くで仕事がしたい!というお子様が、ちらほらといらっしゃったことに驚きました。
 同時に、お客様へ直に接する機会がない中で、子どもたちが私たちの仕事を認知し、かつハンドリング業務へ憧れを抱いていたことが、何よりも嬉しかったです。


■ 仕事への喜びを感じる瞬間

[新屋] お客様へ直接サービスを提供する、パイロットや客室乗務員などのスタッフとは違い、私たちグランドハンドリングスタッフは、お客様と直に接する機会がありませんが、飛行機に搭乗した笑顔いっぱいのお客様を出発時に見送る際に、仕事への達成感に加えて喜びを感じます。

[与儀] 幼少期から飛行機が出発する際、笑顔で乗客へ手を振ってくれるスタッフへ、行ってきます!と手を振りかえすのが好きでした。
 現在は、グランドハンドリングスタッフとして、笑顔いっぱいの乗客をお見送りする時は、お客様と接する数少ない機会であり、その瞬間に得られる喜びや嬉しさが仕事へのやりがいや達成感へと繋がっています。



■ 仕事で心がけていること

[新屋] お客様の荷物を搭載、取降ろしおよび運搬するため、体力が必要な仕事です。時には辛い場面にも遭遇しますが、日々体調を整えながら、常に楽しく業務を行うことを心がけています。

[与儀] 航空機出発の際、不具合があった場合、安全確保のためプッシュバック作業を中断し、安全確認作業を行っています。
 その際、機内でお客様をお待たせしていますので、迅速かつ適切な処理が求められるため、緊張感を持って作業を行っています。



■ 求められる力

[新屋] 私たちの仕事では、様々なことにチャレンジする力が求められる仕事です。そのため、チャレンジ精神が旺盛で、向上心・やる気がある方に、是非入社してほしいと思います。

[与儀] 日々の業務では、予見できない不測の事態へ直面することもあります。そのような場合、臨機応変さと冷静な対応力が求められます。そのため、物怖じせず冷静に対応できる力は、この仕事を行う上で生きてくると思います。


■ 学生へ向けたメッセージ

[新屋] グランドハンドリング業務は、縁の下の力もちとして、お客様の安心安全の空の旅を支えています。仕事へやりがいも大きく、楽しい仕事なので、ぜひ一緒に働きましょう!
 入社後は資格取得に向けた努力が必要となりますが、入社時に必要な資格は特にありませんので、誰でもチャレンジできる職場です!

[与儀] 私たちは、お客さまの想いをのせた飛行機の安心安全な運航を下支えする大事な役割を担っていると同時に、本県のリーディング産業である観光関連産業の成長に貢献しているということから、やりがいを感じることができます。ビーチパーティやJALグループ野球大会等のイベント、野球部やバスケ部など部活動も盛んで、仕事外においても積極的に交流を図っています! 地域イベントである那覇ハーリーへも出場しており、令和元年度は見事優勝することができました。




 JALスカイエアポート沖縄株式会社

 ★WEBサイト http://www.jlsao.co.jp/